2016年01月22日

電力小売全面自由化に向けて

 NHKで放映中の連続テレビ小説『あさが来た』の小気味よい展開に見入っていることが多くなった。江戸時代後期の安政4年(西暦1857年)頃からの大阪を拠点に活動した実業家:広岡浅子(嘉永2年(1849年)9月3日生まれ、テレビ小説では「白岡あさ」)の生涯を小説化したものである。京都の小石川三井家から大阪の両替商に嫁ぎ、「なんでどす?」「びっくりぽん」が口癖で、炭鉱経営や銀行設立、更には明治34年(1902年)の日本女子大学校(現・日本女子大学)設立に導いた人物の小説である。テーマソングも耳馴れてきた。
 小説の中の、江戸時代末期から明治初期にかけての生活は、当然、電灯などは無く、蝋燭や行灯(あんどん)の灯りであった。主人公「あさ」が29歳のころ、「大阪株式取引所」や「大阪商法会議所」の設置に精力的に活動した五代友厚と東京の橋の欄干で電灯(アーク灯)の灯りを見ている場面があった。
 東京虎の門の工部大学校で初めて“アーク灯”が点灯(この日の3月25日が「電気記念日」の由来)して以来、経済の発展とともに電気の需要は高まり、昭和13年(1938年)「電力管理法」が制定され、昭和17年(1942年)には国家総動員法と配電統制令によって1発電9配電体制が確立した。戦後の昭和26年(1951年)には日本発送電は現在の10社となり今日に至っている。
 現在、家庭においては掃除機、洗濯機、冷暖房などの動力源や、照明やテレビなどあらゆる生活の場において電気は必要不可欠のものとなっている。
 法律改正により、この4月から一般家庭でも “電力小売り全面自由化”とのことから、平成28年1月21日に新潟市内で経済産業省主催の「電力小売全面自由化に関する説明会」があると聞き参加してきた。
 これまで、地域の電力会社(規制料金:新潟県であれば東北電力㈱)から購入していたが、平成28年4月からは購入先の選択が可能となり、事業者の小売り営業も本格化してくるところである。発電所で発電された電気は送電線の中で他の発電所で発電した電気と混ざり、どの事業者から買っても家庭に届く電気の質は同じであるが、電源特性(水力・火力・風力等)を踏まえたメニューの設定も可能とのことである。平成28年1月18日現在の登録小売電気事業者は130社で、更に登録待ちが70社ほどあるとのこと。我々はこの中から一般家庭への販売者を選択できることとなった。登録小売電気事業者の中には、他業種の業者の参入も予想され、電気小売以外の商品(電気通信、スマホ、ガス事業者 等)とのいわば“抱き合わせ”の売り込みも今後予想されるところである。
 現契約と別の小売電気事業者に切り替える際、電源特性に対するポリシー等とともに、解約金、違約金、事務手数料など諸条件のメリット・デメリット、更には、他業種商品とのいわば“抱き合わせ”など総合的に勘案し、「賢い消費者」として『電気新時代』に向かっていかなければならないと考えるところである。
 (事務局長 大 谷 昇)
posted by 新潟県消費者協会 at 13:11| コラム | 更新情報をチェックする
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